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エリア13の国際スピーチコンテストは、最終的に4月3日に浦和でエリア12と合同で行うことになりました。被災地の一つである仙台からは2名の方が出場されることになりましたが、新幹線が止まっていたり、東北道の利用に制限がある状況下では、交通手段を確保するのは容易ではなく、私の方で高速バスの手配等も行いました。しかし高速バスも会場近辺まで通じているものがなく、ある方の場合は高崎の方までお迎えに行ったりもしました。
そこまでしてコンテストに出場されて披露されたスピーチは、被災された方でしか表せない臨場感、絶望感に満ちていました。お仕事柄、被災した瞬間に立ち会われた方が我々に伝えられたお話の内容には、ただ無念さがあるのみでした。
被災地から限られた交通手段でやって来て、それでもそんな状況下だからこそ、コンテストに参加して前向きでいたい、そんな気持ちを感じさせられました。
エリア13ガバナーとしての任期は6月で満了しましたが、3月11日以降の展開は目まぐるしく、予想もしない方向へと進んで行きました。流行の言葉で言うなら「想定外」というところでしょうか。私が担当していたエリア13は特に被災地東北を含んでおりましたので、被災地のクラブである仙台や気仙沼といったクラブの会員の方々の中には直接被害を被った方も多く、クラブも約2ヶ月間例会を開けないという状況でした。エリアガバナーとして、ちょうどクラブ訪問やコンテストの開催等に関わっていた時期でしたので、日程の変更等も余儀なくされました。
震災発生後、最初の数日間は自分の身の回りのことを案じることで精一杯でしたが、その一方で被災地クラブのみなさんの安否情報の確認にも時間を費やしました。当初携帯電話等が繋がらないといったトラブルがあったことは周知の事実ですが、色々な方々の協力で情報が入りだすと、安否が確認できてほっとしたりもしました。
また震災の翌々日に宇都宮で開催予定だったエリアコンテストは、会場の被災や被災地クラブの状況が掴めないこともあり、2度の延期を余儀なくされました。この間、エリア内でコンテストを中止するか延期するかで意見が分かれましたが、被災地クラブの方々からコンテストを開催するのなら是非出たいという声が上がりましたので、その対応にも追われました。
TM活動も今年で17年経過しましたが、17年目を迎えた今期、ある決断をしました。
それは所属クラブを1つにしたことです。最初の入会時はもちろん1つのクラブにしか所属しておりませんが、2つ目、3つ目と入会を重ねて、気がつけば延べ参加クラブ数は15クラブ、同時期最多参加クラブ数は10クラブを数えていました。我ながら良く参加したものだと思いますが、TM活動17年ということは、私もそれだけの歳月を生きた、ということです。今、人生の円熟期を迎えて、少し自分の生き方を見つめ直す時期が訪れた様に感じます。ただ、これまで参加していた10クラブを1クラブに減らすというのは、急激なダイエットをするようなもので、自分としてはかなり大鉈を振るうことになりました。気持ちの整理もつける必要があります。
というわけで、現在正規の所属は宇都宮クラブのみとなりました。かなりスリムになり、フットワークも軽くなりました。その分、設立中のクラブの応援などには相変わらず出掛けていますので、活動時間はあまり変わらないような所もあります。しかし今はこのひとときを大事にしたいですね。
少し前の話ですが、あるクラブの例会で視覚に不自由のある方がスピーチをされていました。トーストマスターズクラブにはスピーチのできる方であれば、目の見えない方でも参加することができます。しかしその時、時間の合図はどの様に行なうのでしょうか。コンテストのルールでは、その様な方には通常の視覚物による時間表示以外の、音などによる合図をすることができる、と定められています。先の例会の時は時間の経過を、「赤です」等の様に計時係が今示している時間表示板の色を声で伝えられていました。
これは17年のTM活動の中で、私がまだ経験したことのないことでしたので、少し感銘を覚えました。ちなみにトーストマスターズの過去の国際大会のスピーチコンテストでは、目の見えない方が優勝されたこともあります。
気仙沼クラブは宮城県気仙沼市で、毎月第2、4木曜夜に英語の例会を行っています。最寄駅はJR松岩駅ですが、会員のみなさんは車で来られています。大都市圏とは異なり、地方の都市では車での移動は必須です。エリア13のクラブは、仙台を除いてどのクラブも車で来られる方がほとんどです。ですから会場が駅から離れていてもあまり問題ではありません。
気仙沼クラブは地元に住んでいた外国人の方が立ち上げられました。三陸海岸の小都市のクラブとしての独自性が感じられます。首都圏からの訪問では、新幹線と高速バスを乗り継いで行きますので、簡単には行けませんが、市の中心地は大型の商業施設もあり、賑わっていました。例会は少人数で和気合いあいと、茶菓子をつまみながら行われていました。

上尾クラブは埼玉県上尾市で、毎月第4土曜に日本語と英語で例会を行っています。最寄駅はJR上尾駅で、駅からバスで会場に向かいます。少し前までは月2回、日本語例会と英語例会に分かれていましたが、参加者の減少に伴い月1回に変更したとのことです。会員数の増減はどのクラブにも起こりうることですので、過去のやり方に固執することなく、その時のクラブの状態に合わせた運営を心掛けることが、長続きするこつとも言えるでしょう。
訪問時にはゲストの方の入会表明がありました。入会表明があるということは、クラブの雰囲気が良好に保たれている証左でもあります。北関東の拠点クラブの老舗として、今後も地域に根を張った活動を続けて頂けると思います。

仙台トーストマスターズクラブを訪問しました。
仙台クラブは宮城県仙台市で、毎週水曜夜に英語で例会を行っています。最寄駅はJR仙台駅で、駅から徒歩3分程度という好立地条件に会場があります。数少ない東北のクラブの中で、会員数50名以上を擁し、毎週例会を行っているという活発なクラブです。ちなみに日本国内で毎週例会を行っているのは仙台クラブだけで、それがしかも東北のクラブであることで異色の存在です。
訪問時はゲストも含めて30名近くの参加者がありました。スピーチは2名でしたが、テーブルトピックスには10名以上が指名され、全員がスピーチに参加できる様に配慮されていました。宮城県内唯一のクラブということで、仙台周辺の市町村から参加されている方もいます。また、仙台市内には大学も多いことから学生や外国人、大学職員の方が多いのが特徴です。訪問時は女性の参加者が目につきました。
人数が多いので、2次会は居酒屋組、喫茶店組に分かれています。
宇都宮クラブは栃木県宇都宮市で、毎月最終日曜の午後に日本語と英語で例会を行っています。最寄駅はJR宇都宮駅で、ここから歩いて15分ほどで例会場に着きます。以前はバスもありましたが、利用者が少ないので廃止されてしまいました。
宇都宮クラブはホームクラブなのでクラブ訪問というほどのこともないのですが、今期年2回はエリアガバナーとしての参加を動機づけています。今回は英国人会員の方がコンピテントコミュニケーションマニュアルの10番目のスピーチを修了し、帰国に合わせて退会されるということで、特別な雰囲気がありました。会員数は少ないものの、会員の高いモチベーションで北関東の拠点クラブとしての存在感を保っています。
例会後は近くの中華料理店に場所を移して送別会を行いました。

さきたまクラブは埼玉県行田市で、第2、4土曜日午後に英語で例会を行っています。最寄駅はJR吹上駅です。電車で行く場合は、駅からバス、さらにバス停から10分程度歩きますが、会員の方はほとんど地元の方で、車で来られます。
クラブ名の由来は、地元の古い呼称で、さきたま古墳がすぐそばにあります。訪問した日は4名の方がスピーチをされましたが、偶然なのでしょうか、全員が何らかの視覚器材を用いてスピーチをされていました。会場にはプロジェクターも常備されていました。雰囲気はとても和やかで、男女比、年齢層ともバランスが取れていました。

トーストマスターズでは組織の各構成単位毎にガバナー(Governor)が配置され、クラブの活動を支援する体制になっています。その中でエリアガバナーは地域担当役員として、クラブを直接支援する現場責任者といった位置付けになります。
今期そのエリアガバナーを再び拝命することになりました。担当エリアはディビジョンAに属するエリア13で、通称「みちのく」エリアと呼ばれています。これは所属クラブが、気仙沼、仙台、宇都宮、さきたま、上尾と東北、北関東という広範囲にあることが所以です。
エリアガバナーを拝命するのは、2000年〜2001年度以来10年ぶりのことです。エリアガバナーの選考基準は、クラブで会長か教育担当副会長を務めたことがあるかどうかということです。今期のエリア13にはその適任者が宇都宮クラブ在籍の私しかいなかった模様です。ガバナーは報酬を得て行なう役ではありませんので、例年人選が難航することもあります。エリア13の様な広範囲な地域となれば尚更でしょう。
今期1年間は折に触れて、エリア13内の活動も報告したいと思います。
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